沙羅6位 優勝のルンビに「今はどうやってもかなわない」

 「ノルディックスキー・世界選手権」(27日、ゼーフェルト)

 ジャンプ女子個人(ヒルサイズ=HS109メートル)は高梨沙羅(22)=クラレ=は合計236・7点で6位に終わった。平昌五輪金メダルのマーレン・ルンビ(ノルウェー)が259・6点で初優勝。高梨は1回目に101・5メートル、2回目に102メートルをマークしたが、表彰台争いには加われなかった。

 新たなスタイルを求めて試行錯誤を続ける高梨は、ライバルに大敗した。優勝したルンビとの差は飛距離換算で約11・5メートルとなる22・9点。表彰台を争うこともできない厳しい現実を「今のところはどうやってもかなわない」と受け止めた。

 公式練習や26日の団体戦を含めた8本で、最も飛距離が出た2本をそろえた。「少しずつ良くなっていった」とも口にした。しかし風がほぼ一定だった公平な条件下で、これだけの大差がついた。

 昨季の平昌五輪は銅メダル。海外勢の伸びを肌で感じ「今の自分では戦っていけないと痛感」。今季は小学高学年以来となる助走姿勢改造に取り組んだ。

 今大会も重心の位置が違うスキーを試したり、助走時の体重のかけ方を変えたり。「この感覚で飛ぶというのが今はない」と、新しい飛び方がまだ完成していない状態で上位に歯が立たなかった。高梨は「もっとレベルの高いジャンプをして、またトップ争いができるようになりたい」と再起を誓った。

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