スポーツ団体役員「任期」「再任回数」制限 不祥事対策で鈴木長官示唆
スポーツ庁の鈴木大地長官は2月28日、スポーツ界の不祥事対策として、新たに国が策定する競技団体の健全運営の指針「ガバナンスコード」に、役員の任期や再任回数などの制限を盛り込む必要があるとの考えを示した。定例記者会見で「スポーツ団体の役員人事については、よどんではいけない。後継者をつくりながら、持続的に組織をいい形で運営していくには、ある程度の規制のようなものがあってもいいのかなと思う」と述べた。
2020年東京五輪招致を巡る贈賄容疑でフランス司法当局が正式捜査している日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長の去就問題にも影響を与えそうだ。
JOCは71歳の竹田氏の続投を念頭に「選任時70歳未満」としている定年の規定に、一部除外を明文化する方針を示している。しかし01年に会長に就任し、既に10期目の同会長には多選を巡る批判も出ており、6、7月の役員改選を前に続投を疑問視する声もある。