柔道・素根輝、高校卒業式で同級生200人からサイン攻め「期待に応えたい」

高校の卒業式に出席した素根輝
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 柔道女子78キロ超級で18年アジア大会金メダルの素根輝(そね・あきら、18)が1日、福岡県久留米市の南筑高校の卒業式に出席した。試合や遠征で学校行事にはほとんど参加できなかったが、「この3年間は柔道ばっかりだったけど、頑張ったなという感じです。シニアで活躍できるようになって、五輪(代表)を争うところまでこられたのは成長かなと思う」と振り返った。

 卒業式が終わってクラスでのホームルームも終わると、五輪期待の星に最後にサインをもらおうと、同級生約200人が教室の外まで長蛇の列をつくった。素根はまるで空手の“百人組手”のように丁寧に対応。卒業アルバムやスマホケース、さらには制服のシャツにも一筆一筆ペンを走らせ、記念撮影にも応じた。

 この3年間は、大会で活躍する度に全校朝礼で表彰されたり、クラスでも祝福を受けて励まされてきたという。「学校に来られない日がたくさんあったが、遠くから応援してくれていたので(先生や同級生と)あしたから会えなくなるのは寂しい」としんみり。五輪出場に向けて応援を受けるだけに「これからも期待に応えられるように頑張りたい」と気合を入れた。

 4月からは岡山の環太平洋大に進学し、来年の東京五輪代表を目指す。まずは今夏の世界選手権(東京)代表権が懸かる全日本選抜体重別選手権(4月6~7日、福岡)、全日本女子選手権(4月21日、横浜)の2連戦に向けて、「東京五輪に向けて大事な1年。選抜(体重別)から1つ1つの試合を大事にして、最終的に東京五輪に出られるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。

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