渡部暁斗 3位で2大会連続メダル獲得 もっと強く「メダルを金に」
「ノルディックスキー世界選手権・複合個人ノーマルヒル・第9日」(2月28日、ゼーフェルト)
渡部暁斗(30)=北野建設=が3位に入り、個人ラージヒル2位、団体スプリント3位だった2017年大会に続くメダルを獲得した。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で108・5メートルを飛んで6位。首位と21秒差で出た後半距離(10キロ)は中盤から先頭集団を引っ張ったが、初優勝したヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)らにゴール前の直線で競り負けた。
つかみかけた個人で初の世界一の座がするりと逃げていった。複合個人ノーマルヒルの後半距離。6キロ付近から先頭を走った渡部暁は最後の直線勝負で転落した。「あそこで勝ちきれるようじゃないと。僕の走力がまだまだ」。銅メダル獲得は立派だが、改めて課題を突きつけられた。
8キロすぎの上りで1度仕掛けた。4人集団の先頭で「少しペースを上げた」。1人は振り落としたが、リーベルら2人は引き離せず、スパート勝負に持ち込まれて屈した。
昨季は最重要視してきたW杯個人総合優勝を達成。平昌五輪を含めて「精神的にも肉体的にもハード」だったと振り返る。代償は大きく、今季の目標だった金メダルをまたも逃し「もっと強くなりたい。メダルを金に変えたい」と決意を新たにした。