素根輝 高校卒業式で“挫折禁止令”代表入りへ覚悟「勝たないともうない」

 柔道女子78キロ超級アジア大会女王の素根輝(18)が1日、福岡県久留米市・南筑高校の卒業式に出席。同級生約200人からサイン攻めに遭った期待のホープは4月から環太平洋大に進学するが、「皆さんの期待に応えられるように頑張る」と気持ちを新たにした。

 悔しさからの“卒業命令”も出た。クラスではオリジナルの「挫折禁止ステッカー」が配られ、素根は「携帯電話に付けます」と大事そうにさすった。昨年は国際大会の実績不足で世界代表から落選。同じ轍(てつ)は踏むまいと海外成績を積み重ねてきたものの、先月のGSパリ大会で3位に終わり、今夏の世界選手権(東京)代表入りが遠のいた。朝比奈沙羅(パーク24)と争う4月の国内選考会に向けて「勝たないと(代表は)もうない」と不退転の覚悟だ。

 パリで負った全治3週間の右膝半月板損傷は順調に回復しているという。「(朝比奈との)直接対決で一本を取れれば(代表の)可能性は出てくる」。挫折からの卒業証書を自力で奪いにいく。

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