初場所を途中休場した横綱白鵬 順調に調整 先場所と「全然違う」
「大相撲春場所」(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)
右膝などのけがで初場所を途中休場していた横綱白鵬(33)=宮城野=が1日、大阪市天王寺区の宿舎で稽古。土俵には入らず、四股やすり足の基本運動だけで終えたがそれも調整が順調な証しで、「(先場所とは)全然違う」と笑みを浮かべた。
若い力士の稽古を真横で見ながら、身ぶり手ぶりを交えて懇切丁寧に指導する。そういうときの白鵬は気分が乗っている。この日は土俵に入らなかったが、それまでは午後0時30分まで稽古をした日もあったといい、十分な手応えをつかんでいる。
60%、70%の仕上がりで初日に挑むのが好調時の白鵬。だが、右膝の手術明けで出場した初場所は「100%でいくつもりで」と余裕がなかったことは確か。今場所は「膝の熱というかね、多少は熱いけど全然違う。となれば、いつも通りいきたいね」と初日に100%までもっていく必要なし、と判断した。
初場所は10連勝しながら手術した右膝を再度痛めて途中休場。出直しの場所だが、白鵬が見ているのは先の先。千代の富士が35歳5カ月で優勝を飾ったのが横綱としては最年長(年6場所制)だが、「描くというか、そう考えていけば来年につながっていくのかな」と話した。