小林陵侑V逸…雪に泣いた 1回目1位だったのに…最悪条件2回目で失速14位

 「ノルディックスキー・世界選手権」(1日、ゼーフェルト)

 ジャンプ男子ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS109メートル)で小林陵侑(22)=土屋ホーム=は合計203・4点で14位に終わった。1回目に101メートルで首位に立ったが、2回目は92・5メートルと伸ばせず、順位を落とした。佐藤幸椰(雪印メグミルク)が日本勢最高の7位。ダビド・クバツキ(ポーランド)が2回目に104・5メートルの最長不倒をマークし、1回目27位から大逆転で初制覇した。

 雪が次第に強まっていく。2回目最後の小林陵が飛ぶ前には視界を遮るほどになっていた。「もうジャンプにならない。(助走路を)何とか滑ってきた感じだった」と宮平ヘッドコーチ(HC)は言う。頂点への挑戦は雪に阻まれた。

 氷の助走路に積もった湿雪が抵抗となり、スピードを奪った。同じスタート位置から出て優勝したクバツキよりも、2回目の助走速度は2・7キロも遅く最下位。92・5メートルで落ち、負けを覚悟したように顔を覆った。無言で引き揚げた後、関係者を通じて「とても残念な結果」と短い談話を出した。

 2回目を終盤に飛んだ1回目の上位3人は10位以内に誰も入れなかった。表彰台の1、2位に立ったポーランドのホルンガハー監督はあまり喜びを前面に出さず「条件が悪すぎて不公平だった。試合を延期するなどの対策をとるべきだった」と話した。宮平HCは「2年に1度の世界選手権なので、何ともやりきれない」と嘆いた。

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