瀬古リーダー、力の差実感も若手の台頭に喜び
「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)
20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)の出場権を懸けて行われ、男子で初マラソンの堀尾謙介(22)=中大=が2時間10分21秒で日本勢最高の5位に入り、学生で唯一MGC進出を決めた。箱根駅伝で活躍し、「山の神」と呼ばれた今井正人(32)=トヨタ自動車九州=は2時間10分30秒で6位、神野大地(25)=セルソース=は2時間11分5秒で8位に入り、7位の藤川拓也(26)=中国電力=を含めて計4人がMGC出場権を獲得した。優勝はビルハヌ・レゲセ(エチオピア)で国内最高記録の2時間4分48秒だった。
日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、悪天候とはいえトップと日本人最上位との差が5分以上ついたことに「まだ力が足りない」と現実を受けとめた。一方で、表彰式では堀尾を「唯一の学生でのMGC。金栗四三も喜んでます」と今年のNHK大河ドラマの主人公になぞらえて観客に紹介するなど若手の台頭を喜んだ。今井は「さすがベテランの力」、神野は「苦労したことが身になってよかった」と“山の神”2人にも賛辞を贈った。