初代山の神・今井、長男の“ゲキ”に応えた 日本人2位でMGC切符
「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)
順大時代に箱根駅伝で“初代山の神”として注目を集めた今井正人(32)=トヨタ自動車九州=が2時間10分30秒で日本人2位に入り、念願のMGC切符をつかんだ。不退転の決意で臨んだレースは序盤から先頭集団に後れを取ったが、粘り強く順位を上げた。
30キロの給水では6歳の長男が「がんばるのが男だ」と書いたボトルを「取り損ねた」と苦笑い。それでも「クソッと思ったのがよかった」と38キロ手前で佐藤を抜くと、胸をたたいて「男だろ!」と自らを鼓舞した。
藤川との日本人2、3位争いで競り勝った34歳のベテランは「後退したこともあったけど、半歩でも一歩でも前進できている」と手応えは十分。自身初の五輪出場へ「(MGCは)暑い中で精神的な勝負になる」とすぐに先を見据えた。