村上3位 不得意平均台で新技に挑戦 収穫と課題得る

 「体操・アメリカン・カップ」(2日、グリーンズボロ)

 個人総合で争う大会で、女子は昨年の世界選手権2位の村上茉愛(22)=日体大=が55・732点で3位だった。男子の白井健三(22)=日体大=は左足首のけがで大事を取って欠場した。女子はリアン・ウォン(米国)が56・765点で優勝し、男子はユル・モルダウアー(米国)が85・932点で制した。

 村上は新シーズンの第一歩で、収穫と課題の両方を得た。合計点55・732点は銀メダルを獲得した世界選手権をわずかに下回っただけ。「(新しい技が)成功していたらいい点数が取れていた。すごく大きな成長だと思う」とうなずいた。

 新技を組み込んだのは不得意な平均台。しゃがみ立ちからの3回ターンに挑んだが、バランスを崩して落下した。E難度の技に失敗したが、13・233点と予想以上の得点でDスコア(演技価値点)を0・3点上乗せした効果が出た。

 最後に得意の床運動で巻き返し、表彰台に上がったのは地力の高さだ。平均台以外の種目もDスコアを上げたい考えで、日本女子エースの東京五輪に向けた「挑戦の一年」が始まった。

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