野口2大会ぶりV7 第一人者の意地見せた
「スポーツクライミング・リード・ジャパンカップ」(3日、印西市松山下公園総合体育館)
準決勝と決勝が行われ、8人による決勝で女子は野口啓代(29)=TEAM au=が制し、日本選手権として実施されていた昨年大会までを含め2大会ぶり7度目の日本一に輝いた。男子は決勝で完登した藤井快(26)=TEAM au=が初の頂点に立った。女子で今季のボルダリングとスピードのJCを制した野中生萌(XFLAG)は7位。男子の楢崎智亜(TEAM au)は3大会連続の2位に終わった。
今季のジャパンカップ(JC)でまだ優勝がなかった野口は、2大会ぶりにリードを制し「ここで自信をつけたかった。久しぶりの優勝でうれしい」と喜んだ。身軽さと持ち前のホールド(突起物)をつかむ力を武器に、15歳で昨年覇者の森秋彩(茨城・手代木中)ら中高生の活躍が目立つ種目で第一人者の存在感を示した。
東京五輪に向け、リードの強化に励む。1日に壁を15回登り込むなど持久力をつけてきた。今季からボルダリング、スピードを含めた3種目全てで実施されたJCで、いずれも表彰台と総合力が光る。五輪出場権の懸かる今夏の世界選手権(東京・八王子)へ「もっと安定感を増していければ」とプランを思い描いた。