日本ジャンプ混合団体5位 沙羅、責任感じ涙
「ノルディックスキー・世界選手権」(2日、ゼーフェルト)
男女各2人の4人で争うジャンプ混合団体(ヒルサイズ=HS109メートル)で伊藤有希(土屋ホーム)佐藤幸椰(雪印メグミルク)高梨沙羅(クラレ)小林陵侑(土屋ホーム)の日本は合計928・6点で5位にとどまり、初実施された13年から4大会連続のメダルを逃した。ドイツが1012・2点で3連覇。複合団体で山元豪(ダイチ)永井秀昭(岐阜日野自動車)渡部暁斗、渡部善斗(ともに北野建設)の日本は4位だった。ノルウェーが7大会ぶりに優勝した。
着地すると頭を抱えた。高梨は1回目、K点(99メートル)の8メートルも手前に落ちた。得点は3番手の中で8位。2回目も99・5メートルと伸ばせない。
「私がちゃんと飛んでいればメダルが取れていた。足を引っ張ってしまった」
5位に沈んだ責任を背負い込んだ女子のエースは両目から大粒の涙を流した。
混合団体では世界トップクラスだった女子の力を原動力にメダルを獲得してきたが、今の日本にそのアドバンテージはない。佐藤は「女子でつくってきた貯金がなくなった。男子の力も上げないと」と話した。
混合団体が五輪で初採用される22年北京大会まであと3年。表彰台に返り咲くためには全体的な底上げが必要だ。