ドーピング処分を取り消し レスリング選手、胃腸薬に混入か
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は4日、昨年6月に行われたレスリングの全日本選抜選手権でのドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、同8月から暫定資格停止処分となっていた阪部創選手(25)=自衛隊=について、医師から処方された胃腸薬が原因で、意図的に摂取したものではないとして、処分を取り消すと発表した。同選手権2位などの成績は失効となる。決定は2月22日付。
検出されたのは「アセタゾラミド」。緑内障などの治療に用いられる一方で、利尿作用があって筋肉増強剤の使用を隠す場合にも使われることから、禁止物質に指定されている。