志摩ノ海、母校近大から初の化粧まわし「めちゃくちゃうれしい」

 「大相撲春場所」(10日初日、エディオンアリーナ大阪)

 東十両筆頭の志摩ノ海(29)=木瀬=が7日、東大阪市の母校・近大を訪れ、同大から初の化粧まわしを贈られた。同大出身の現役力士では誉富士、宝富士(ともに伊勢ケ浜)、徳勝龍(木瀬)、朝乃山(高砂)に続き5人目の贈呈となる。

 相撲部の恩師・伊東勝人監督、清水由洋理事長らが贈呈式に出席し祝福を受けた。「めちゃくちゃうれしい。(OB関取は)みんな持っていて僕だけ持っていなかったので欲しかった。先輩が着けているのを見てかっこいいと思っていた。(春場所)初日から着けます」と、喜びをかみしめた。

 12年夏場所で初土俵を踏んだ。13年名古屋場所で左膝前十字靱帯断裂の重傷を負い、翌場所から5場所全休。序ノ口まで番付を落としながらはい上がった。昨年春場所で十両復帰してからは十両に定着。先場所、13勝2敗で十両優勝を果たした。「長かった。足踏みもした。腐らずにやってきて良かった」と苦難の道のりを思った。

 準地元の大阪で幕内昇進を懸ける。「勝ち越したい思いはある。先場所で大阪もいけるという自信になっている。幕内で(化粧まわしを)着けたい」とさらに上の地位を見据えた。

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