福士加代子「転んでも立ち上がる」でんぐり返しの練習も MGC権かけ名古屋ウィメンズ
「名古屋ウィメンズマラソン」(10日、ナゴヤドーム発着)
出場する招待選手が8日、名古屋市内で会見した。1月の大阪国際女子マラソンを途中棄権した福士加代子(36)=ワコール=は、9月に行われる東京五輪代表選手選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権獲得を誓った。
リオ五輪代表の福士は、約2年半ぶりのマラソンとなった1月末の大阪で12・6キロ付近で転倒。両膝、右前頭部などから出血し、最終的には35キロ付近で離脱した。レース後「2、3日は、これが脳振とうかな?というのがあった」というが「おかげで休めた」と福士。その後は大阪へ向けて重ねてきた練習の延長のイメージで、順調に調整してきたという。
転倒時は、集団にいた他の選手をよけるような形で、顔面から地面に落ちた。「何かしたと言えば…。でんぐり返しの練習をした」と福士。陸上界ではウオーミングアップで行う人もいるというが、福士も練習の前後に取り入れた。「痛みも傷もちゃんと癒えている。(自分の)気持ちも、転んでいるけど、人生悪いように転んでないなと考えているので。名古屋も転ぶかも知れないけど、転んでも立ち上がる練習はしているので、MGC獲得と優勝に向かっていきたい」と力強く語った。