川内優輝、公務員ラストフルマラソンに感慨 プロ転向へ「いい走りで区切りを」
びわ湖毎日マラソン(10日・皇子山陸上競技場発着、42・195キロ)を控えた9日、“最強公務員ランナー”川内優輝(32)=埼玉県庁=ら招待選手が大津市内で記者会見を行った。
3月末に埼玉県庁を退職し、4月からはプロ選手として活動する川内は、これが公務員として最後のフルマラソン。「埼玉県庁のユニホームを着て走るのは最後。8年間ぐらいこのユニホームで、埼玉県庁を背負ってやってきたので、感慨深いものがある。当時は24歳で今は32歳。ずいぶん歳をとった」とうなずきながら、「より高みを目指すためのプロ転向。いい走りをして次のステージにいきたい。いい走りで区切りをつけたい」と、瞳をぎらつかせた。
目標については「昨年は記録を狙えるレースに出なかったり、記録を狙えるレースで調子が悪かったりしてサブテン(2時間10分切り)をしてないので、2時間9分前半を目標に。びわ湖では表彰台にのったことがないので、表彰台を。今の100パーセントでできる順位を」と、意気込んだ。現在の最大目標は10月の世界選手権(ドーハ)で「ロンドン(17年世界選手権9位)の悔しさがある。世界選手権の悔しさは世界選手権で晴らす。プロになって夏を超えたら、自分は強くなると思っている」と話し、東京五輪選考会のMGC(9月・東京)については「今大会の結果次第で考えたい」と、話した。
10日は雨予報となっているが「雨はむしろ好き。苦手とか問題ないとかいうレベルではなく、うれしいし、ワクワクする。雨のおかげで楽しい気持ちでレースを迎えられる」と、胸を弾ませた。