諦めぬ瀬古リーダー「川内、MGC出るって」も、川内は苦笑いで否定
「びわ湖毎日マラソン」(10日、皇子山陸上競技場発着)
今秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場と、世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねて行われ、4月にプロ転向する“最強公務員ランナー”川内優輝(32)=埼玉県庁=は、公務員として最後のフルマラソンに挑み2時間9分21秒で日本人2位の8位となり、世界選手権代表入りが有力となった。川内はMGCよりも世界選手権を優先する意向で、「選ばれれば、ドーハに全てを懸ける」と、話した。
これでMGC国内選考が終了。男子は30人、女子は14人がMGC出場資格を得た。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「思い描いていた最低限のところまではきた」と、納得。世界との差については「まだまだケニア、エチオピアとはタイムを見ても差がある。もっと上げていかないと」と、冷静に分析しつつ、東京五輪に向けては「五輪ということを考えれば、地の利がある。なんとか戦える可能性はある」と、見据えた。
直後に記者会見場に座っていた川内に「な?川内。戦えるよな」と急に話を振ると、「MGCに出るって」と出場を要請。川内は苦笑いで手を振り、否定していた。