名門旭化成惨敗 MGC出場ゼロ危機に瀬古リーダーも嘆く「イヒが足りない、イヒが」

 「びわ湖毎日マラソン」(10日、皇子山陸上競技場発着)

 今秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場と、世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねて行われた。

 未だにMGC出場資格者が0人の実業団の名門旭化成はリオ五輪代表の佐々木悟(33)ら3人が出場したが、いずれも中盤まででズルズルと後退し、本田匠(たくみ)の31位が最高。佐々木は33位、市田宏は49位と惨敗に終わり、この日も出場権獲得ならず。4月末までの海外などの大会で、ワイルドカードに挑むしかなくなった。

 長年、日本の長距離界をけん引し、今年1月のニューイヤー駅伝で3連覇も達成している実業団の雄のまさかの大不振に、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも嘆き節。この日で男子のMGC獲得者は30人となったが、「だいたい想定していた選手は入ってくれている。ただ、イヒが足りないね。イヒが。どことは言いませんけど」と、同社のCMで使われていたフレーズを用いて、肩を落とした。

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