勢、比嘉Vに触発圧勝劇 婚約者に続いてご当地Vだ
「大相撲春場所・初日」(10日、エディオンアリーナ大阪)
平幕勢(32)=伊勢ノ海=は松鳳山を押し出し、婚約者である比嘉真美子の女子ゴルフツアー開幕戦優勝に会心星で続いた。休場明けの横綱白鵬は新小結北勝富士を突き落としたが、鶴竜は小結御嶽海に元気なく送り出された。
婚約者の優勝に触発されたかのような圧勝劇だった。勢が立ち合い、松鳳山の動きを読んで一方的に押しだし、白星発進。故郷に錦を飾った比嘉のVに「お互い、いい刺激になっている。ぼくも、もっと頑張らないと」と、ご当地場所での活躍を誓った。
自身は場所前に左足の蜂窩(ほうか)織炎に見舞われ、患部は紫色に腫れ上がっている。5日ほど前から40度ほどの熱にもうなされ、点滴も欠かせない。体調が万全ではない中、比嘉のプレーに影響が出ないようにと、連絡を最小限にとどめる気遣いも見せてきた。
「息抜きしたら、と言うくらいストイックだし、そういう人が勝たないとダメだと思う。本当に人として尊敬している」。昨年11勝を挙げた春場所。勢も浪速の地で婚約者に続く。