伊調馨が2年8カ月ぶり国際大会出場へ 4月アジア選手権代表に選出
レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=が、16年8月のリオデジャネイロ五輪以来2年8月ぶりとなる国際大会に臨むことが決まった。日本レスリング協会は11日、4月のアジア選手権(中国・西安)の代表30選手を発表し、女子57キロ級は昨年12月の全日本選手権を制した伊調が選ばれた。
伊調はリオ五輪以降実戦から遠ざかっていたが、昨春明らかになったパワハラ問題を経て10月に復帰。12月の全日本選手権では、決勝で世界女王の川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=を破って優勝し、2020年東京五輪挑戦を明言した。
6月の全日本選抜選手権(東京)でも優勝すれば今年の世界選手権(9月、アスタナ)代表に決まり、そこでメダルを獲得すれば東京五輪代表にも内定する。
リオ五輪以降、海外勢と手を合わせていなかった伊調だが、このアジア選手権は現在の立ち位置を確認する腕試しの場となる。昨年12月の全日本選手権後には、「海外選手と手合わせをしないといけないと思うし、レベルの高い選手とやる中で感覚が戻ると思う」と意欲を燃やしていた。