パリ五輪除外危機の世界空手連盟が会見「絶対に諦めない」
2024年パリ五輪の追加種目提案リストから除外された空手で、全日本空手道連盟の笹川尭会長と、世界空手連盟の奈蔵稔久事務総長は13日、都内で会見した。今月6日にパリで、パリ五輪組織委員会のエスタンゲ会長と世界連盟のエスピノス会長が会談。追加の要望を行ったが、拒否された。会談に同席した奈蔵事務総長は「除外された理由を尋ねたが、明確な回答はなかった。納得しろと言われても納得できない。世界連盟は決して諦めない」と話し、世界連盟として今後も追加種目入りを要求していく基本方針を示した。
全日本連盟の笹川会長は、自身が今年1月のパリのグランドスラム大会に視察に行った際、同国空手連盟の調整能力に疑問を持ったことを明かし「陳情のために色んな人と会いたいと伝えていたが、誰1人とも面会できなかった。フランスは27万人の競技人口で、その7割が18歳以下で、空手熱がある。ただ、そのことに胡座をかきすぎていたのかもしれない」と、指摘。その上で「空手は最後の1秒まで逆転の可能性がある武道スポーツ。全力で取り組んで、IOCにもう1回チャンスを与えてもらうようにするしかない」と、力を込めた。