40歳十両の安美錦、初白星「うまく反応してくれた」

 「大相撲春場所・5日目」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 元関脇で西十両11枚目の安美錦(40)=伊勢ケ浜=が明瀬山(木瀬)を寄り切って初日からの連敗を4で止め、初白星を挙げた。立ち合い、右前ミツを狙い、頭を付けて押し込んだ。右足を飛ばし、外掛けで相手を崩すと、右を差して一気に出て決めた。

 安美錦らしい、流れるような攻め。「当たって前ミツ取れたら、横の動きと思っていた。思った通り取れた。昔のように外掛けですっと足が出た。今まで出なかったのがね。うまく反応してくれた」と、安どした。

 ホワイトデーに何より欲しかった白星をゲット。お返しを問われると「300人いるから」とおどけた。前日は元横綱で解説者の北の富士勝昭氏(75)にばったり会い「頑張れ、俺の元気を分けてやる」と言われた。「北の富士さんのおかげかな。元気(な相撲)だったし」と、笑みを浮かべた。

 アキレス腱、膝、太ももなど両足は故障だらけ。満身創痍(そうい)の体で5場所連続十両生活が続く。先場所は2日目から11連敗するなど、追い込まれたが14日目から連勝し踏みとどまった。

 1勝4敗で中盤戦と、気は抜けない戦いが続く。「先は長い。きょうはきょう、あしたはあしたで頑張る」と、気持ちを高めた。

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