小平奈緒1位も世界新ならず 結城コーチ厳しく総括「いいレースは一つもなかった」
「スピードスケート・五輪オーバル・フィナーレ」(15日、カルガリー)
女子500メートルの小平奈緒(32)=相沢病院=は36秒74で1位だった。世界記録の36秒36には届かず、レース後は結城匡啓コーチを通じて「記録的にはこんなものかな、という感じ。来季へのいい課題を見つけられ、その点は良かった」とコメントした。
得意の外側レーンから100メートルを10秒28の好タイムで通過。しかし最初のカーブの出口で相手と重なって加速し切れなかった。結城コーチによると気圧が高く、好記録を狙いづらい条件だったという。16日(日本時間17日未明)は男子500メートルに練習を兼ねて出場予定で、記録は公認されない見通し。
変わらぬ強さを示したものの念願の「世界最速」の勲章を得られなかった今季を、結城コーチは「準備不足で、いいレースは一つもなかった」と厳しく総括。「もう次のシーズンは始まっている」と執念をにじませた。