竹田会長の後任は波乱含み?全柔連・山下氏有力もサッカー田嶋会長、橋本議員の名も
東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査を受ける日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が退任の意向を周囲に伝えたことが16日に明らかになり、関係者の間で後任を巡る議論が活発化している。水面下で最有力候補に挙がるのが全日本柔道連盟会長でJOC選手強化本部長の山下泰裕氏だが、異論もあり、調整は波乱含みだ。
柔道のロサンゼルス五輪金メダリストで国民栄誉賞も受賞した山下氏は、華々しい実績と知名度を誇る。JOCの元幹部は「まじめで堅い人間。こういう状況だからそういう人がいい」と指摘。別のスポーツ界有力者も「五輪、JOCに対する国民の信頼を失っている今、後任として適任」と推す。
一方で役員選考に影響力を持つ関係者からはJOC常務理事の田嶋幸三・日本サッカー協会会長の名前が挙がる。JOC副会長の橋本聖子参院議員の名も取り沙汰され、東京五輪関係者は「(01年の竹田氏就任以来)約20年動いていなかった人事。たまりにたまったいろいろな思惑が噴出する可能性がある」と難航を予想した。