小平奈緒、女子世界記録に0秒03差締め!男子500メートルに出場「刺激入った」
「スピードスケート・五輪オーバル・フィナーレ」(16日、カルガリー)
スピードスケート女子の小平奈緒(32)=相沢病院=は16日、カルガリーで国際大会「五輪オーバル・フィナーレ」の男子500メートルに出場し、記録は非公認ながら女子の世界記録と0秒03差の36秒39をマークした。今季最後の実戦は、標高千メートル強の高速リンクで練習の一環として男子と一緒に滑った。「体力的に、このくらいのタイムで滑れることを確認できた。いい感覚がつかめた」と語った。
レベルの高さを改めて示したものの、李相花(韓国)が持つ世界記録の更新は果たせなかった32歳のシーズンを「頭を使いすぎていた」と自己分析。男子のレースに出たのは「本能的」(結城匡啓コーチ)な動きを取り戻すことが狙いだった。中国選手の背中を追って100メートルを今季最速の10秒21で飛び出し、自身の日本記録36秒47をしのぐタイムで滑り抜けた。
帰国を遅らせて滑ったレースで“自己最速”を経験し「女子にはないスピードを感じ、刺激が入った」と満足そうだった。