「フィギュアスケート・世界選手権」（２０日開幕、さいたまスーパーアリーナ）

　５年ぶりとなる日本開催の世界選手権を前に１８日、公式練習が始まった。

　本番リンクで行われた女子の練習では、今季国際大会６戦６勝の勢いで、初出場で世界女王戴冠を狙う紀平梨花（１６）＝関大ＫＦＳＣ＝が、得点源のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を６度着氷。ＳＰ「月の光」を掛けた練習では、最後の３回転ルッツの着氷が乱れたが、まずは上々の仕上がりを見せた。

　全日本女王の坂本花織（１８）＝シスメックス＝も、高さと幅のあるジャンプで好調をアピール。悲願の初優勝を狙う宮原知子（２０）＝関大＝も、安定感のある連続３回転ジャンプを跳ぶなど調子の良さをうかがわせた。

　初の世界選手権となる紀平は、会見で「この大きなさいたまスーパーアリーナのリンクで緊張もあると思うけど、自分らしく、ミスなくというのが成し遂げたいこと。日本で滑れるのはうれしいので、いい演技が出来たらと思います」と意気込んだ。その上で、１４年の浅田真央以来となる日本選手の優勝についての質問に「ＳＰ、フリー、しっかり完ぺきな演技をすれば、優勝も見えてくるので、完ぺきな演技をそろえることだけを考えたい」と語った。