早田ひな「大舞台の経験生かす」TリーグMVP自信に五輪代表レースへ
卓球女子の早田ひな(18)=日本生命=が18日、東京五輪代表争いが本格スタートする中東遠征への出発前に羽田空港で取材に応じ、「五輪レースに向けて本当の戦いになる。いい状態で臨めるようにしたい」と意気込みを語った。
前日に行われたTリーグのプレーオフ・ファイナルでは、両国国技館で5000人の観衆が熱視線を送る中、中国選手との死闘を制して2勝を挙げてチームを優勝に導くとともに、初代シーズンMVPにも選ばれた。「あの緊張した中で、たくさんの応援を背負って2勝を挙げられて優勝できたのは自信になった。技術だけでなく、メンタルや戦術も自信を持っていいかな」。今後の国際大会に向けても弾みをつけた。
来年1月発表の世界ランクで日本勢上位2人が東京五輪シングルス代表に決まる。早田は現在10番手の37位だが、2月には元世界1位の劉詩ブン(中国)を撃破するなど勢いに乗っており、今後の国際大会で好成績を続ければ五輪切符のチャンスはある。
この遠征ではツアー下部大会であるチャレンジプラスのオマーン・オープン(20日開幕)を経て、トップ選手が集うワールドツアー・プラチナのカタール・オープン(26日開幕)に転戦する。Tリーグでつかんだ手応えを携えて、「ここからが一からのスタートだという気持ちで切り替えたい。(Tリーグの)大舞台での経験を生かして頑張りたい」と気持ちを新たにした。