宇野「結果求める」 絶対王者羽生から「すごい視線」も頂点譲らん!

 「フィギュアスケート・世界選手権」(20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)

 男子の公式練習と記者会見が19日に行われ、羽生結弦(24)=ANA=とともに宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=が抱負を語った。公式練習で前戦より難度を上げた構成で練習した宇野は「初めて結果を求めて挑みたい」と初の世界王者へ意気込んだ。また、20日に行われる女子ショートプログラムの滑走順抽選が行われ、初出場初優勝を目指す紀平梨花(16)=関大KFSC=は39番滑走で、ロシア勢の間に入った。

 羽生不在の4カ月。日本男子をけん引してきた全日本、四大陸王者は、貫禄を漂わせていた。記者会見で羽生への質問が連続した後、痛めていた右足首の状態を聞かれた宇野は「気を使って質問していただいてありがとうございます」と報道陣を笑わせた。「足首は全く問題ない。調整も順調」とした上で「この試合に僕は、初めて結果を求めて挑みたいと思う」と宣言した。

 「いつも僕は自分が満足できたらいい、結果を気にせずというモットーでやってきたけど」と心境の変化を吐露。自国開催の大舞台であえて自分にプレッシャーを与えて「結果を求めることが緊張につながるかはわからないけど、貴重な経験になることは間違いない」と“有言実行”での初優勝を見据える。

 攻めの姿勢は練習にも表れた。この日の2度の公式練習では4回転をSPで2本、フリーで4本入れる今季序盤の高難度の構成に戻した。今季中盤に右足首を痛めて一度は難度を落としたが、今回は元の構成に戻す可能性が高そうだ。

 記者会見で優勝への思いを熱く語る最中、横に座る羽生からじっと見つめられていることに気づいて「すごい視線が…」と苦笑いした宇野。絶対王者が戻ってきた。だからこそ、世界の頂点を譲るわけにはいかない。

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