復活の“まどマギコンビ”露メディア歓喜「ザギトワとメドベージェワが帰ってきた!」
「フィギュアスケート・世界選手権」(20日、さいたまスーパーアリーナ)
女子SPが行われ、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が圧巻の演技を披露し、今季自己ベストの82・08点でトップに立った。同銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(19)=ロシア=も今季自己ベストの74・23点で4位につけ、表彰台の射程圏に。今季不振に陥っていた“ロシア2強”が復活の気配を漂わせた。
日本の大人気アニメ「まどか☆マギカ」のキャラクターに扮し、ゲームのCMにも出演しているザギトワ、メドベージェワの平昌五輪金、銀コンビが、大好きな日本で躍動した。ザギトワは冒頭の3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプが出来栄え点(GOE)で2・44点をマークする圧巻の実施。表現力を示す5項目の構成点でもただ1人9点台を5つ並べ、SP「オペラ座の怪人」の世界観を体現し、断トツの首位発進を決めた。
五輪後に身長が7センチ以上伸びるなど体型面の変化に苦しんできた中、愛犬マサルの故郷でもある日本で、躍動感を取り戻した。「日本のファンが後押ししてくれた。外に出るときもファンの人たちが待っていて、サインをするときも私が『落ち着いて』っていうぐらい。フィギュアへの愛を感じる」と、キュートな笑顔でうなずいた。
今季からカナダ・トロントに拠点を移し、環境適応に苦しんできたメドベージェワも気迫溢れる演技で、復活のきっかけをつかんだ。「とても幸せな演技だった」と笑顔で話し、フリーに向けて「まずは自分が満足する演技をすること」と、前を向いた。
ダブルエースの復活に、ロシアメディアも歓喜。「スポルト・エクスプレス」は「ザギトワとメドベージェワが帰ってきた!」という見出しで速報した。
22日のフリー。日本で復活の“まどマギコンビ”がやはり日本勢最大の難敵となる。