ザギトワ、メドベージェワが示したプライド 国内批判に「私たちはまだ健在」
「フィギュアスケート世界選手権」(22日・さいたまスーパーアリーナ)
女子フリーが行われ、平昌五輪女王で、SP1位のアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が圧巻の演技を見せ、フリー155・42点、合計237・50点で初の世界選手権優勝を飾った。SP4位で平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(19)=ロシア=が、223・80点で銅メダルを獲得した。
今季苦しんでいたロシアの五輪金、銀メダルコンビが、日本の地で復活を遂げた。五輪後に身長が7センチ以上伸びたザギトワ、そしてカナダ、トロントに拠点を移し、環境の適応に苦しんできたメドベージェワ。ロシア女子は4回転ルッツを跳ぶ世界ジュニア女王のトルソワ、シェルバコワらジュニア世代が、今年の国内選手権を席巻。ザギトワは5位、メドベージェワは7位に終わり、「2人はもう終わった」との批判も浴びた。
こうした国内世論を黙らせる痛快なメダル劇。ザギトワが「私は勝利も失敗もすぐに忘れる。目標に向かって進んできただけ」とサラリと受け流せば、メドベージェワは「端的に言わせてもらえば、世界選手権のメダルを取ったことで、私たちはまだ健在だ、と立証できたと思う」と、胸を張った。