坂本花織5位に涙も…来季大技解禁へ 中野コーチ「トリプルアクセル入れないと」
「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)
SP2位で初出場初優勝を狙った全日本女王の坂本花織(18)=シスメックス=はフリー、合計とも自己最高となる145・97点、合計222・83点を出したが5位に終わった。後半の連続ジャンプが単発の1回転となるなどミスが響いた。平昌五輪前より練習したという今大会。「練習でやってきたことができなかったのが一番悔しい」と言うと、涙がこぼれた。
しかし、中野園子コーチは先を見据えていた。「ここまできたらトリプルアクセルを入れないと。もう少しのところだから、今年の全日本(12月)に合わせるよう体を絞り続けてほしい」とハッパ。昨年の初優勝から2連覇を目指し、大技習得へ手綱を締める。
表現力などを評価する演技構成点は国際大会初の70点台(73・26点)で、単発になったジャンプを終盤にリカバリーするなど冷静さも光った。「新しいシーズンに向けて、気持ちも体もしっかりつくり直していきたい」。ザキトワらがいた世界最高峰の最終組。唯一の日本人として戦った経験は残る。