「フィギュアスケート・世界選手権」（２３日、さいたまスーパーアリーナ）

　２２日に行われた女子フリーの上位３選手によるスモールメダルセレモニーが会場外の特設ステージで行われ、フリー１位で金メダリストのアリーナ・ザギトワ（１６）＝ロシア＝、全体４位ながらフリーでは２位だった紀平梨花（１６）＝関大ＫＦＳＣ＝、同３位で銅メダリストのエフゲニア・メドベージェワ（１９）＝ロシア＝が表彰された。

　ザギトワと、メドベージェワは大会中とは違う髪を下ろした姿で登場。フリーでは会心の演技で、雄叫びとともにガッツポーズしたメドベージェワ。ＳＰの前に足を痛めていたことを明かし「練習でけがをして痛みをこらえながら滑っていた。演技が終わって、自分を乗り越えられた、痛みを乗り越えられたと思った。（ガッツポーズは）感情に身を任せた」と、振り返った。得点発表の際に浮かべた驚きの表情について聞かれ「ミスがいくつかあったと思ったので、得点には驚いた。オーサーコーチも、トレーシーコーチも驚いていたわ」と、笑顔を浮かべた。

　今季はカナダ、トロントに拠点を移し、心機一転をはかった中で、不振にも陥った。復活を印象付ける銅メダルで、頂点への思いも蘇った。かつては世界選手権２連覇も達成しただけに「銅メダルは初めて。でもやっぱり金メダルを目指していきたい」と、今後を見据えた。