羽生、国別対抗戦欠場 右足首ケガ「今、さらに右足に負担をかけることは厳しく」

 6カ国で争われるフィギュアスケートの団体戦、世界国別対抗戦(4月11~14日・福岡)の日本代表が25日、都内で発表された。ソチ、平昌五輪金メダリストで世界選手権銀メダルの羽生結弦(24)=ANA=は、古傷の右足首痛のため欠場となった。

 直前の世界選手権で銀メダルだった羽生は、昨年11月ロシア杯で負った右足首じん帯のけががまだ完治しておらず欠場となった。日本スケート連盟を通じて、コメントを発表。「ロシアで痛めた右足は完治しておりませんが、世界選手権に向けて頑張ってきました。しかし、今、さらに右足に負担をかけることは厳しく、医師からも引き続き加療が必要と言われました。国別対抗戦に出場できないのは残念ですが、一日も早くけがを完治させ、来季に向けて練習に励みます」と、治療に専念する意向を示した。

 痛み止めを服用しながら臨んだ世界選手権では、世界最高得点を記録したネーサン・チェン(米国)に22・45点差で敗れた。久々の完敗は五輪王者の闘争心にさらなる火をつけ、24日の一夜明け会見では夢のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を含め、全6種類の4回転ジャンプ習得に意欲を見せていた。羽生はこの日午後に空港の出発ロビーを通過し、練習拠点のカナダに向けて出国。来季さらに高く跳ぶために、今はしばし傷ついた羽を休める。

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