貴景勝、口上は「少しだけ練習して」27日大関昇進伝達式

 大相撲春場所(24日千秋楽、エディオンアリーナ大阪)で大関昇進を決めた関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が昇進伝達式を翌日に控えた26日、東大阪市内で使者待ち会見を行った。

 千秋楽で昇進ノルマだった10勝目を挙げ、ギリギリの勝負を勝ち切り、もぎ取った大関。「今場所は大事な場所と分かった中で場所前から自分に圧をかけてやってきた。勝ち負けで判断すると相撲人生がおかしくなるけど、ほっとしている」と、安どした気持ち。

 27日、夏場所(5月12日初日、両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て正式に新大関が誕生する。伝達式で述べる口上には「自分の中で大事にしてきたもの、救われてきたもの、決意を述べられたらいいと思う」と、語った。

 すでに言葉は頭にある。「ある程度、こういう言葉を入れたいなというのはある。しっかりきちっとしたものをと思っている。自分で決めます」。

 過去、先輩たちの伝達式の映像を見て、勉強。琴奨菊の「万里一空」は意味が分からず、調べて「いい言葉だと思った」と言う。

 先代師匠の元貴乃花親方の「不撓不屈(ふとうふくつ)」、貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」も心に残る。「一人一人の大関の言葉は素晴らしい」と、自身もその仲間入りとなる。

 猛練習は否定。「少しだけ練習して。台本じゃないと思っている。決意を述べる場だから。練習しまくるのもおかしい。自分の考えを言えたらいい。流れでいけたら」と、うなずいた。

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