小林陵侑「出来すぎ」W杯総合優勝で充実の帰国
ノルディックスキー・ジャンプ男子で、日本勢初のW杯個人総合優勝を果たした小林陵侑(22)=土屋ホーム=が26日、欧州から羽田空港に帰国した。大躍進のシーズンを終えて「結構出来すぎのシーズンでした」と本音も漏らしつつ、「最初から最後まで高いレベルで戦えた。チームに感謝したい」と充実した表情で振り返った。
今季は日本勢初の快挙ずくめだった。伝統の「ジャンプ週間」で史上3人目となる4戦全勝のグランドスラムを達成すると、最終的にはシーズン13勝を挙げた。小林は「まあ90点はあげられると思います」と自己採点。ただ、2月の世界選手権では表彰台に上がることができなかったため、「期待されているメダルを獲ることができなかった」と“マイナス10点分”に唇をかんだ。
これからオフに入るが、「いったんリラックスしたい」とさすがに疲れがたまっている様子。ただ、今季最終戦で日本記録の252メートルを樹立しただけに、来季の目標としては「世界記録の253・5メートルを超えたい」と意欲。また、W杯総合2連覇に向けても「簡単なことじゃないけど、もちろん目指します」と力を込めた。