近大・元林健治が鳴戸部屋入門 全日本学生相撲準優勝「押し一本で頑張りたい」
17年の全日本学生相撲で準優勝した近大4年の元林健治が大相撲に転向し、26日、東大阪市内の近大で鳴戸部屋への入門会見を行った。身長176センチ、体重86キロで力強い押しが持ち味。昨年の4年時、全日本大学選抜宇和島大会、5月の全国大学選抜宇佐大会をともに制した逸材だ。
師匠となる鳴戸親方(元大関琴欧洲)は「鳴戸部屋を興して約2年、初めて相撲経験者が入ってくる。私もまわしを締めて引っ張っていきたい」と意気込んだ。
まだ大関だった頃、小3時の元林を見て「非常に大きくて頑張っていた」と印象。その後、高校、大学と大会などで「努力している。向かって行くところに惹(ひ)かれた」と、素材にほれた。
元林も「鳴戸親方は(稽古場で)まわしを締めて力士に指導している。体のことをしっかり見てくれる」と入門を決めた。
今場所で大関昇進を決めた貴景勝(22)=千賀ノ浦=とは同い年。近大のある東大阪市出身で貴景勝はわんぱく相撲の頃から知っている。ともに押し相撲を武器とし、過去成績は2勝2敗の五分という。「鳴戸親方のように強くなって上を目指したい。貴景勝関のように押し一本で頑張りたい。刺激になるし上で戦えるように頑張る」と幕内で対戦を希望した。