浅田真央さん“伝説の4分間”を振り返る 悪い流れを変えた一本の電話

 浅田真央さん
2枚

 フィギュアスケート元世界女王の浅田真央さん(28)が27日放送のフジテレビ開局60周年記念企画「コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP」に出演。“伝説の4分間”と呼ばれる2014年ソチ五輪のフリー「ピアノ協奏曲第2番」を振り返った。

 金メダルを目指して臨んだ大会で真央さんは、フリー前日に行われたSPでミスが重なり16位とまさかの結果。「スケート人生で一番低い順位。自分のメダルはもうないと思った。悔しさや悲しさは一番だった」と失意のどん底に沈んだ。

 SPが終わり選手村に帰ってきたのは現地の夜中1時頃。普段は「すっと寝られるタイプ」という真央さんだが、この時はほとんど眠ることができず、翌朝の練習を迎えた。その練習でも不調から抜け出せない。「このままで大丈夫かなと思った」という状態で練習を終えた。

 その中で一本の電話が、流れを変えたという。かかってきた電話は姉でタレントの浅田舞からで「大丈夫?楽しんでやりなよ」というもの。これに真央さんは「楽しんでやれるわけないじゃん!」と半ばけんか腰に反論。だがここで感情を姉にぶつけることで、何かが吹っ切れ、「強い自分にまた戻ることができた」という。

 番組では“伝説の4分間”を真央さんの解説付きでノーカット放送した。代名詞のトリプルアクセルを含む8つの3回転ジャンプすべてを成功させ、「気持ちいいと思った」と5年前の心境を語った。SPの順位が響き、最終的に6位とメダルには届かなかったが、その演技は世界中を感動に包んだ。演技後は達成感から「もう終わったというだけ。得点は覚えていない。自己ベストということも覚えていなかった」と明かし、出演者を驚かせていた。

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