パワハラ“クロ”判定の栄氏「すべてを失った」

 パワハラ問題で昨年、日本レスリング協会強化本部長を辞任した栄和人氏(58)が30日、1月に委嘱された愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーとして、名古屋市内で行われた小中学生向け体験会で講師を務め、笑顔で子どもたちと触れ合った。

 昨年はパワハラ問題の余波で長年務めた至学館大監督も退任。「すべてを失った」と言う。自ら招いたこととはいえ、一時は心身とも落ち込んだが、「私にはレスリングしかない」と思い直した。月に何度かは教え子の至学館大OGへの指導も続けているという。

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