男女バスケ日本代表、東京五輪出場決定 強化策評価で44年ぶり

 国際バスケットボール連盟(FIBA)は3月30日、コートジボワールのアビジャンで開かれた理事会で、日本に2020年東京五輪の開催国枠を男女とも与えることを決定した。男子の1976年モントリオール五輪以来44年ぶり7度目の出場が決まった。

 FIBAは開催国枠を与えるにあたり、代表の競技力向上などを条件とし決定を保留していた。中でも課題は低迷が続いた男子の強化。米国で活躍するゴンザガ大のエース八村塁やNBAでデビューした渡辺雄太らが加わり、21年ぶりにW杯予選を突破したことなどが評価された。

 2014年、日本は男子リーグの分裂状態や代表の長期低迷などをFIBAに問題視され、国際試合停止処分を科された。「外圧」を受けた協会は人材を外部から招き、体制を刷新。Bリーグ誕生への道筋をつけ、15年8月に処分は解除されたが、FIBAは開催国枠付与については慎重姿勢を崩さなかった。

 協会の大河正明副会長は「ポイントは男子強化。15年の時は先が見えていなかった」と話す。八村や渡辺ら若き才能が日本代表に加わり状況は一変。海外組に刺激を受けたBリーグ勢とともに今夏のW杯出場権獲得につなげ、最後のノルマを果たしたことで五輪出場が決まった。

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