入江陵介、平成最後の日本選手権で日本新だ!後輩に譲らん“平成初男”の意地見せる

 7月の世界選手権(韓国・光州)の代表選考会を兼ねた、競泳の日本選手権(2日開幕)の公式練習が1日、会場の東京辰巳国際水泳場で行われた。平成2年生まれで、昨夏のジャカルタアジア大会では競泳代表陣最年長だった入江陵介(29)=イトマン東進=は、今回は100、200メートル背泳ぎにエントリー。平成を代表するスイマーとして、日本記録更新に意欲を見せた。

 長きにわたって競泳界のトップを走る第一人者が、平成最後の日本選手権で男を見せる。ロンドン五輪銀メダリストで、平成2年生まれの入江は「日本新記録を目指していきたい」と拳を握った。

 テレビで新元号発表会見を見てから会場入りしたといい、新鮮な気持ちで調整。「まだ軽く泳いだだけだけどいい感じ」と好感触だ。元号発表の瞬間は初体験だけに「不思議な感覚」と感慨深げ。「僕が平成生まれで初めて日本代表に入った」と、16歳だった06年の初代表入りを振り返った。昨夏は代表最年長として日本をけん引したが「後輩に期待はしたいけど、まだ譲りたくない気持ちはある」と“平成初男”の意地を見せるつもりだ。

 自身が持つ日本記録は、100メートル、200メートルとも09年以来更新できていない。「久しく日本新記録を出せていないのはつらいし、早めに出したい」と入江。令和2年に迎える東京五輪を見据え「大きな花を咲かせられるように日本選手団一丸となってやっていきたい」と語った。

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