競輪挑戦の原大智 口にしていたメダリストとしての現実 平昌五輪第1号も…

 平昌五輪フリースタイルスキー男子モーグルの銅メダリスト原大智(22)=日大=が、競輪学校の特別選抜試験に合格した。5日にJKAが発表した。5月9日に日本競輪学校(静岡県伊豆市)に入学。順調にいけば来年3月に卒業、5月に競輪選手として登録できる。まだ、全日本スキー連盟への登録は残しており、モーグルを引退するかどうかは今後、検討していくが、原本人は“二刀流”への意思を示した。五輪メダリストの競輪への挑戦は3人目。雪上競技からは初めてとなる。

 きっかけとなったのは、練習の一環で取り入れた輪選手との合同トレーニング。「自転車に強い興味を持つようになり、自分の力を試したくなった」という。現在もスキー連盟に登録は残しており、モーグルから引退するかどうか最終決定はしていない。スキー連盟関係者は「今後、本人と話していくことになる」と説明。原自身は「モーグルは続けたい。競輪は全力で頑張るだけです」と、“二刀流”への意思を示した。ただ行動が制約される来季はW杯に出場できず。正式に競輪選手になれば、競技続行は困難と見られる。

 原は昨年10月の会見で、五輪のメダルの“効果”について「大して変わってない。最初だけでした。もうメダルを取る前に戻った感じです」と、苦笑いで話していた。

 平昌の日本第1号メダルだったが、直後にスピードスケートの高木美帆が銀メダル、ジャンプの高梨沙羅が銅メダルを獲得。インパクトが薄れた面もあった。自称「目立ちたがり屋」。コブからバンクへ戦いの場を移し、さらなるブレークを狙うことになる。

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