モーグル・原大智が競輪挑戦 特別選抜試験に合格「ベスト尽くしたい」

 原大智
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 平昌五輪フリースタイルスキー男子モーグルの銅メダリスト原大智(22)=日大=が、競輪学校の特別選抜試験に合格した。5日にJKAが発表した。5月9日に日本競輪学校(静岡県伊豆市)に入学。順調にいけば来年3月に卒業、5月に競輪選手として登録できる。まだ、全日本スキー連盟への登録は残しており、モーグルを引退するかどうかは今後、検討していくが、原本人は“二刀流”への意思を示した。五輪メダリストの競輪への挑戦は3人目。雪上競技からは初めてとなる。

 1年前の冬の祭典で、ダークホースから一気に表彰台へ上りつめた無類の勝負強さを誇るモーグラーが、驚きの決断を下した。原は世界選手権で銅メダルを獲得した今年2月に、競輪学校の特別選抜試験の願書を提出。見事に合格を果たした。JKAを通じて「競輪選手になるためにスタートを切る準備ができた。やるからには誰にも負けないようにベストを尽くしたい」と、決意のコメント。5月の入学に向け、すでにS級1班の和田圭(33)=宮城・92期=の元で練習を積んでいる。

 きっかけは練習の一環で取り入れた競輪選手との合同練習。「自転車に強い興味を持つようになり、自分の力を試したくなった」という。現在もスキー連盟に登録は残しており、モーグルから引退するかどうか最終決定はしていない。原自身は「モーグルは続けたい。競輪は全力で頑張るだけです」と、“二刀流”への意思を示した。ただ行動が制約される来季はW杯に出場できない。正式に競輪選手になれば、競技続行は困難と見られる。ケイリンでの東京五輪挑戦については「無理です。自分もオリンピアン。五輪に出場することの難しさは分かってる」と冷静に話した。

 原は昨年10月の会見で、五輪のメダルの“効果”について「大して変わってない。もうメダルを取る前に戻った感じです」と苦笑いで話していた。平昌の日本第1号メダルだったが、直後にスピードスケートの高木美帆、ジャンプの高梨沙羅がメダルを獲得。インパクトが薄れた面もあった。コブからバンクへ戦場を移し、さらなるブレークを狙う。

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