競泳最年長の入江陵介「経験を下に伝えたい」プレ五輪シーズンの重要性説く
日本水泳連盟は9日、7月の世界選手権(韓国、光州)代表男女合わせて17人を発表した。5月ジャパンオープンの結果で、追加の代表が決まる。最年長となる背泳ぎの入江陵介(29)=イトマン東進=は、6度目の世界選手権に向け「2年前より、どの国もレベルを上げてくる。その中で高い位置にいて、東京五輪に向けて相手に自分を意識させることも大事になる」と話し、100メートルで52秒台前半、200メートルで1分54秒台前半のタイムを目標に掲げた。
白血病で闘病中の池江璃花子、モチベーションの維持に苦しみ休養中の萩野公介と男女のエースが不在の中、若手の相談役に名乗り。「長く代表にいて、半分以上は苦しい経験だった。自分が苦しんできたエピソードを話して、経験を下に伝えていきたい」と、語った。
北京、ロンドン、リオデジャネイロと五輪を3大会経験している中で、プレ五輪シーズンに結果を出すことの重要性を感じている。「ロンドンの時は、前年にメダルをとって、五輪本番もどうやってもメダルという状態で臨めた。リオは5、6番手で、五輪本番で120パーセントの力を出さないといけないという状況になってしまった。自分のキャパシティを上げて、90パーセントの状態でもメダルを獲れるという力をつけることが大事」と、力説した。