伊調馨「やり過ぎると疲労骨折につながる」練習量とけがのジレンマ吐露
レスリング五輪4連覇中の伊調馨(34)=ALSOK=は10日、復帰後初の国際大会となるアジア選手権(4月23~28日、伊調は26日、中国・西安)に向けて、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた女子代表の強化合宿に参加した。「東京五輪を考えると、アジアの実力を測りたい。(五輪への)通過点というには軽すぎる」と大会の位置づけを語り、「不安でもあり楽しみでもある」と心境を明かした。
この日は、両足首を痛めている影響もあり、スパーリングは行わずに別メニュー調整。今年に入ってからは、けがをすることも増えたという。「ベテランの割に練習量の調節がへたくそで」と苦笑いし、「(練習を)やり過ぎた分、けがにつながっている」とジレンマを吐露。「やり過ぎると疲労骨折につながるので、練習量を抑えたりしている」と、練習と休息の線引きが課題だ。
ただ、久々に参加している代表合宿ではマット練習を中心に行い、普段は手を合わせることのない若い選手とふれあえる。根っからのレスリング好きは「今日は左利きの子が多かった。自分は右利きの人との対戦が多いので、久々に左利きの人とやれて新鮮だった」と、楽しそうに振り返った。