女子マラソン市橋有里さん 乳がん検診で再検査「数日間は心ここにあらず」

 シドニー五輪女子マラソン日本代表で99年世界選手権銀メダリストの市橋有里さんが10日、インスタグラムを更新し、乳がん検査で要精密検査の診断が出たことを公表。結果「問題ない」ことに胸をなでおろし「この機会にちゃんと乳がんや女性の病気に向き合っていきたい」と誓った。

 市橋さんは現在、ランニングクリニックでの指導や、マラソン大会のゲストランナーなどを行う他、テレビなどでの解説も行っている。

 そんな多忙の生活の中、乳がん検診を受診したところ「要精検の結果が出ました。マンモで痼(しこり)が写っている…と」と、驚きの結果が。

 その後、エコーでの再検査を行ったというが「それまでの数日間は心ここにあらず…。大好きな家族の事や大好きな人達の顔が次々と浮かんで来ました」と不安な日々を過ごしたとつづり「やり残したことはないなと思えるように、丁寧に充実した日々を送ってきたつもりですが、やはりこういう時わたしは人に会えなくなることが一番辛いんだなぁと改めて感じました」ともつづった。

 「マラソンのスタートラインにつくよりも、怖くて不安な時間でした」と正直な気持ちを吐露。幸い結果は「問題ないとのこと」と、乳がんなどの大きな病気ではなかったことを報告した。

 今回、がんの可能性が身に迫ったことで「乳がんの治療をされている方のお気持ちにはほど遠いですが、こんな気持ちになる人が少しでも減るよう、必ず検診は毎年受けて欲しい!」とフォロワーに呼び掛け。自身も「この機会にちゃんと乳がんや女性の病気に向き合っていきたい」と誓っていた。

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