紀平梨花、SP世界歴代最高を更新83・97点で1位 トリプルアクセル着氷
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(11日、マリンメッセ福岡)
今季成績上位6カ国・地域で争われる大会が開幕し、女子ショートプログラム(SP)が行われた。18年GPファイナル女王の紀平梨花が自身の持つSPの世界最高得点82・51点を更新する83・97点をマークし、SP1位となった。
紀平はSP「月の光」の冒頭、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を流れるように着氷。その後の3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプ、後半の3回転ルッツと全て着氷し、演技後は何度もガッツポーズが飛び出した。
世界最高点をたたき出した昨年12月のGPファイナル以外、今季SPでトリプルアクセルを加点のつく出来栄えで決めた試合はなかった。「今季最後、いい演技で締めくくりたい」と話していた通り、シニアデビューを果たした激動のシーズンの最終戦で、重ねてきた努力が実を結んだ。
なお、83・97点は、以前の採点基準での最高記録であるアリーナ・ザギトワ(ロシア)が平昌五輪で記録した82・92点も上回っている。
国別対抗戦は団体戦。SPとフリーで別々に順位を出し、1位に12点、2位に11点…12位に1点とポイントが与えられる。男子、女子、ペア、アイスダンスのSPとフリー(アイスダンスはSDとFD)で順位ポイントを出し、その合計ポイントで競う。女子では紀平が12点、坂本が10点を獲得した。