トゥクタミシェワSP自己新80・54点で2位、世界選手権行けず「逆にモチベーション」
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(11日、マリンメッセ福岡)
女子SPが行われ、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)はSP自己ベストを更新する80・54点を記録し、2位に入った。1位は紀平梨花(関大KFSC)で83・97点は新基準となった今季のSP世界最高得点。坂本花織(シスメックス)が76・95点で3位。
冒頭の3回転アクセルを着氷させると、大きなミスなく演じ切った。両腕でガッツポーズをし、会心の演技を喜んだ。
80・54点は、この日に紀平梨花が記録した82・51点、アリーナ・ザギトワ(ロシア)の82・08点に次ぐ、今季からの新基準の採点では歴代3位の高得点。
トゥクタミシェワは15年の世界選手権と欧州選手権で優勝したキャリアの持ち主。昨年12月に行われたGPファイナルでは銅メダルを獲得し健在ぶりをアピールした。
しかし、3月に行われた日本開催の世界選手権にはエフゲニア・メドベージェワとの代表争いに敗れる形で、出場できなかった(メドベージェワは世界選手権で銅メダル、優勝は同じロシアのアリーナ・ザギトワ)。演技後、3回転アクセルの成功を含む好パフォーマンスを見せたことに「とても満足。ジャンプだけではなく、スピンもレベル4がとれた」と納得のコメント。「世界選手権に行けなかったことが逆にモチベーションにつながった」とプライドをのぞかせた。