宇野昌磨 3位も「挑戦やめない」高難度連続ジャンプが単発に…
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(11日、マリンメッセ福岡)
男子SPは宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=が92・78点で3位。田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=が89・05点で4位だった。アイスダンスのリズムダンスと合わせ、日本はチーム得点で2位発進した。
攻めた結果をすがすがしく受け入れた。冒頭に予定した4回転フリップ-3回転トーループの高難度連続ジャンプが単発になり、中盤のジャンプもミスが出た。首位のチェンに10点近い点差をつけられSP3位。宇野は「そんなに自分に期待していない。でも、ふてくされているわけじゃないんですよ」と報道陣を笑わせた。
すべては来季のためだ。3月の世界選手権後は「自分に失望している」と涙を浮かべたが、この日は「今の実力なら妥当な成績」とし「(失敗の原因を)考えるのが面倒くさくなった。数を跳んで体にしみつけるしかない」と言いきった。
12日のフリーでは「ガラッと構成を変える。跳べるものもあるし跳べないものもある。ただ、挑戦はやめません」と前を向いた。この日失敗した連続ジャンプなど4回転フリップ2本を予定し、世界初となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-4回転トーループも入れる可能性もある。苦しんだ今季の最終戦。とことんまで攻め続ける。