「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」（１３日、マリンメッセ福岡）

　１２日にフリーを終えた男子が、１４日のエキシビジョンに向けた練習を観客に公開して行った。本来はエキシビジョンのプログラムを確認する場だが、前日の試合後に来季の５回転トーループへの挑戦を示唆した１８年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨（トヨタ自動車）は、高度なジャンプ練習に終始。特に、アクセル以外の４回転で唯一跳べていないとされるルッツの練習を繰り返した。

　宇野は練習開始から積極的にフリップ、ループ、トーループとこれまで習得してきた４回転を跳び、その後はルッツに挑戦。３回転になったり転倒をしたりと失敗を繰り返した後、やや着氷が乱れながらも一度着氷した。

　また、ともに練習した田中刑事（倉敷芸術科学大大学院）と、ビンセント・ゾウ（米国）と３人並んで得意のクリムキン・イーグルも披露。練習とは思えない充実の内容に、見学したファンは終始興奮状態だった。