フィギュア 応援合戦の熱気にも注目 坂本「関西のノリでいきたい」
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(13日、マリンメッセ福岡)
今季成績上位6カ国・地域で争われ、2日目を終え米国が91ポイントで1位。連覇がかかる日本は79ポイントで2位につけている。
今季の締めくくりの舞台とあって、各選手の思いのこもった演技が続いている。それを支えているのが、チーム戦ならではの応援。各国が気合を入れて、仲間に声援を送っている。
日本ははちまきを巻いたり、かぶり物をかぶったりしている。ネット上で話題となったのが得点が発表されるキス・アンド・クライで選手らが掲げた「令和」「平成」「よくやった!!」などの毛筆。達筆だっただけにツイッターでは「誰の字なのかな?」などとつぶやかれた。用意したのは、主将を務めるアイスダンスの小松原美里(倉敷FSC)。この毛筆も父に頼み、書いてもらった。
元号は、選手間で話題になったため採用。「よくやった」は小松原と田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)とで決めたという。日本の応援グッズの多くは小松原が田中と相談し、購入。「関西のノリでいきたい」と意気込んでいた坂本花織(シスメックス)が選手の名前をあしらった応援グッズを持参するなど、一致団結し、日本の2位発進に貢献している。
首位を走る米国代表は、巨大な選手の顔パネルを持つなど独創的な応援を見せている。これも選手間で意見を出し合って決めたものだそうだ。主将でアイスダンスのマディソン・ハベルは「みんなのアイデアの結果です」と笑顔で話した。
ロシアは連盟が主導となって用意したと言うが、応援席にはマトリョーシカが飾られている。カナダは巨大な国旗を持参しているし、イタリア席からは大声で陽気な応援が響く。フランス席も個性的な応援が光る。
今季最終戦もいよいよ最終章。13日はペアと女子のフリーが行われる。各国の応援合戦にも注目だ。